パルテノン多摩について
多摩センター駅前からゆるやかな上り坂の遊歩道をまっすぐに約5分、楠並木の途切れた突き当たり正面に見えてくる「パルテノン多摩」。1987年(昭和62年)に開館した「パルテノン多摩」は、80段の大階段の両側に建物がある複合文化施設で、開館以来、多くの方々に愛されてきました。大階段の上には8本柱のパーゴラがあり、緑豊かな多摩中央公園へと続く環境があります。
コンサート、演劇、舞踊など多彩な演目が上演できる大ホール、リサイタル、朗読劇などに適した小ホールをはじめ、さまざまな活動でご利用いただける会議室や展示室があり、開館以来、多くの方々に愛されてきました。大規模改修工事を経て、2022年(令和4年) 3月27日にリニューアルプレオープン、同7月1日にリニューアルオープンいたしました。
館長メッセージ
2024年8月も酷暑が続いております。残暑お見舞い申し上げます。
進まない復興の報道を見聞きするにつけ、改めて令和6年能登半島地震に被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。
1日も早く、被災地の復旧が進み被災者の皆様に平穏が戻ることを心から祈念しております。
パルテノン多摩は2024年7月1日にリニューアルオープンから満2年が経過しました。
舞台芸術、展覧会のみならず、講座事業もご好評を得ております。3年目の「心と身体を開放するエレガンスストレッチ講座」「夏休みジュニアバレエビギナー講座」は大好評の内に終了いたしました。
また、企画展「鉄道が街にやって来た~多摩ニュータウン鉄道開通50周年~」をはじめ多彩なミュージアム事業もぜひご鑑賞ください。
館内にはさまざまな活動のためにご利用いただける練習室や会議室が複数あるため、ご活用の方々が増えています。
多摩市にお住まいの方はもとより、公演や講座には広域からご来館いただける複合文化施設として認知度も高まってきました。
パルテノン多摩は京王多摩センター駅、小田急多摩センター駅から徒歩5~6分です。新宿駅から京王多摩センター駅へは、京王線特急(橋本行き・京王多摩センター行き)で新宿から直行30分、調布乗り換えとなる八王子方面行き急行の場合は35分のアクセスです。“都心から意外と遠くない”と認識していただけますと幸いです。
また、渋谷駅から井の頭線で明大前駅まで急行で6分、明大前駅から京王多摩センター駅までは特急で23分で移動できます。
多摩モノレール・多摩センター駅からも徒歩5~6分ですが、その”多摩都市モノレール”が昨年の「日本夜景遺産」に選ばれました。一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューローが認定し、沿線の都市夜景や住宅街に灯る明かりを車内から眺めることができる点などが評価されたそうです。冬の日没時には富士山頂に夕日が沈むダイヤモンド富士を見ることができる日があり、車窓から見る夜景パノラマを実感していただきたいと思います。
市外からは乗り換え、電車の接続をご検索の上スムーズに移動していただき、ぜひご来館ください。パルテノン多摩に対する遠隔地感を払拭してくださいますよう、お願い致します。
無料の先行予約会員登録、メールマガジン登録もお勧めしております。
尚、広報紙パルテノン多摩NEWSは今年からはほぼ3か月に一度の発行で、メールマガジン、SNSと共にご好評をいただいております。
もっとパルテノン多摩へ!お待ちしております。多くの方々に親しまれる複合文化施設であるよう従業員一同努めてまいります。
パルテノン多摩 館長 栗原 喜美子
パルテノン多摩共同事業体紹介
構成 | 組織・団体名 | 概略 |
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代表団体 | 公益財団法人 多摩市文化振興財団 |
多摩市立複合文化施設(パルテノン多摩)開館当時から、「多摩市における文化芸術 振興を目的とした事業」や「地域活性化、コミュニティ活動支援及び市民活動支援のための事業」、そして「市民のふるさと意識を育てる事業」を実施してきました。今後は共同事業体の代表団体として、当財団がこれまで多摩市で培ってきた専門性を活かしながら、より多くの市民が文化・芸術に触れられる事業展開を進めてまいります。 |
構成企業 | 株式会社 JTB コミュニケーションデザイン | 施設の管理運営のみならず、施設を文化や教育の課題解決の拠点とするエリ アマネジメントの取り組みを総合プロデュースしています。新設施設や大規模 改修後の運営を得意とし、行政のパートナーとして市民協働の姿勢で本共同事業に取り組んでまいります。 |
構成企業 | 野村不動産パートナーズ 株式会社 | 公共文化ホール、大規模複合施設、教育機関などの運営で培った技術力と経験を活かし利用者の視点にたった管理運営を行います。大規模改修施設の管理を得意とし、リニューアル後の維持管理業務の刷新、省エネ、長寿命化に貢献します。 |
構成企業 | 株式会社フラットステー ジ | パルテノン多摩竣工以来、市民協働の姿勢で市民文化と安全な舞台技術に 貢献してまいりました。ホールのみならず、中央公園やエリア一体の舞台技術運用に強みを持っています。施設だけでなく、アウトリーチなど施設の外に出て市民文化の支援に取り組んでまいります。 |
公益財団法人多摩市文化振興財団について FOUNDATUON
財団法人多摩市文化振興財団は多摩市立複合文化施設(愛称・パルテノン多摩)の管理・運営を通して、市民文化活動のより一層の向上及び文化振興のための事業を推進し、市民の自主的な文化活動の促進を図り、市民文化の創造に寄与するために昭和62年(1987年)3月に設立され、開館以来、当施設の管理・運営を担い、平成22年3月には公益財団法人の認定等に関する法律の規定に基づき、都内でも早くに公益財団法人として認定を受けました。
平成18年度からは指定管理者として当施設の施設管理・運営にあたっており、平成23年度から27年度までの5年間は2期目として、平成28年度、29年度の2年間は3期目の指定管理者として、施設と多摩中央公園内駐車場の管理運営を担っていくこととなりました。引き続き、財団は文化芸術の振興、地域の活性化、信頼される事業運営を推進していきます。
また、パルテノン多摩に隣接した多摩中央公園内駐車場は、一括管理することで効果的かつ効率的な管理運営が図られることから、指定管理による一括管理となっています。
財団の事業としては、音楽や演劇、映画等文化芸術の鑑賞の場を目的とした主催及び提携事業を大・小ホールで実施するとともに、併設されている歴史ミュージアムにおいて多摩ニュータウンの開発をはじめ、郷土の歴史文化を中心とした歴史資料の公開や普及の為の展示を実施しています。キッズファクトリーにおいては子どもと親子で地域や身のまわりのこと等を体験できるモノづくり等を通して学ぶことの事業を実施しています。また、文化芸術や郷土歴史の普及啓発やコミュニティ活動の支援とともに各種出版事業も実施しています。市民ギャラリーでは美術展など市民の皆様や各種団体による展示事業も実施されています。
当施設には、平成23年度を開始年度とする「第5次総合計画」における多摩市の目指す将来都市像、「みんなが笑顔 いのちにぎわうまち 多摩」を文化や芸術面で支える重要な役割が求められています。今後も、これまで以上に、「市民のために」「市民とともに」「市民の中へ」即ち、常に市民、利用者から支援され続ける存在であることを引き続き、目標としていきます。
設立趣意書
多摩市は、東京都が中心となって開発を進めている「多摩ニュータウン事業」の中心に位置し、市域の約6割がこの開発事業区域に含まれている。
この多摩ニュータウン事業は、多摩の自然と調和した良好な居住環境をそなえるとともに、文化・商業・業務等の機能をもつ、新都市の建設を基本方針として居住人口約31万人が計画されており、昭和46年の第一次入居以来既に約10万人の市民が生活している。
多摩市も、この多摩ニュータウン事業の進捗に伴う急激な人口増加により、農村時代より引き継がれてきた共同意識が薄れ、個人的な傾向が増加してきている。
このような状況のなかで、多摩市にとって、今最も重要なことは21世紀の多摩市はいかにあるべきかを考え、市民と行政が一体となったまちづくりを進めることである。それには、目標・政策を明確に示すことであると考え、昭和56年に策定した「多摩市基本構想」において「太陽と緑に映える都市~心のふれあうまち・多摩」を、将来都市像として市民のだれもが「ふるさととして誇れるまち・多摩」を、まちづくりの基本理念として、市民と行政が協力し、この新しいふるさとづくりに取り組んでいるものである。
こうしたなかにあって、新旧住民の融合を図るための施策として、文化活動などを通して市民のコミュニティの醸成をさせていきたいと考え、市民の文化活動などの拠点として、コンサートホールとしての機能を中心とし、同時にオペラ・バレエ・演劇等多目的に利用できる大ホール、市民及び市民団体が気軽に演劇・音楽会・各種発表会等に利用できる小ホール、変わりゆく多摩の姿を総合的に知ることができ、幅広い利用者層が自ら学習でき、過去から未来への展望がひらかれる展示室とを併設した「パルテノン多摩」が建設された。
しかし、市民の文化活動などに対する要望は、施設の拡充はもちろんのこと、利用機会の拡大、サークル活動への参加など多種多様化しており、自治意識・連帯感も高まりを増してきている。
このような背景のもとで、この施設は、市民の文化活動のより一層の向上を図るために市民の自主的な参加を得て、多摩市における文化の振興のための事業や市民及び市が主催して行う各種文化行事等に協力し市民生活と福祉の向上、地域の発展に寄与するための施設としての役割が望まれているわけである。
従って、これらの施設の管理・運営にあたっても、利用者である市民自らが、愛着を抱き、しかも容易に利用できるよう、新しい発想による対応が必要である。
こうした期待に十分応えるためには、従来の行政の枠を越えた組織、すなわち行政の出資を根幹とした安定的な財政基盤を保持し、かつ民間の自由な経営手法を取り入れ、弾力的な運営が行える組織形態による対応が必要である。
以上の認識と観点に立って「財団法人 多摩市文化振興財団」が設立された。
この財団は、市民とともに多摩市の文化を創りあげるための運営態勢を確立する。
また、市民文化の向上及び振興のための事業を推進し、これらをとおして市民の自主的な文化活動の促進を図り、多摩市に相応しい市民文化の創造に寄与しようとするものである
目的及び事業(公益財団法人多摩市文化振興財団定款から)
<目的>
第3条 この法人は、多摩市における文化芸術の振興のための事業及び市民の自主的な文化活動への支援を行うとともに、市民のふるさと意識を育てる事業を行うことにより、市民文化の創造とコミュニティの醸成を図り、もって広く地域の発展に寄与することを目的とする。
<事業>
第4条 この法人は、前条の目的を達成するため、次の事業を行う。
(1)文化芸術の振興を目的とする事業
(2)地域活性化、コミュニティ活動支援及び市民活動支援のための事業
(3)郷土の文化及び自然環境などに関する資史料の収集、保存、公開、普及のための事業
(4)市民が参加及び体験する文化芸術事業
(5)市が設置する複合文化施設及びその他の公の施設の管理運営のための事業
(6)施設利用者に対する付帯サービス事業並びにこの法人の公益目的を達成するために必要な事業
組織図
役員・評議員
予算及び決算
事業計画及び事業報告