『石川 滋 コントラバス・リサイタル』に寄せて石川滋様よりメッセージが届きました。
パルテノン多摩 小ホールで10月2日(日)にソロコンサートをさせていただくコントラバス奏者 石川滋です。本来なら2年前の春の予定でしたが、コロナ禍で延期になり満を持しての今回の開催となり、今からワクワクしております。この2年間は多くの音楽家、演奏家達にとって中々の試練の時ではありました。が、良いことは「時間ができた」ということでした。楽器の練習、奏法のあらためての研究、新たなレパートリーの開拓など、やることはたくさんあったのです。ポジティブ思考の僕はわりと充実した日々を過ごしました。その成果が少しでも皆様に届けばよいなと思います。
今回のプログラムも今 自分が弾きたい曲のみを選びました。原点に戻るというわけでもありませんが、なかには学生時代に感動とともにはじめて取り組んだ曲もあります。シューマンの幻想小曲集もそのひとつです。ピアニストの林そよかさんとの先日のリハーサルでこの曲の音出しをした途端、その頃の情景が鮮やかに心の中に蘇りました。あらためて音楽というものの持つ「力」というものを実感した次第です。
音楽とは「魂」の交流です。
ソロ楽器としてのコントラバスをよくご存じの方、またはそうでもない方も、どうぞご来場くださり、ライブという一期一会の特別な場での音楽を感じていただけたら嬉しいです。僕の師匠が言っているように、音楽会は作曲家、演奏家、そして聴衆の皆様で作っていくものなのです。皆様に会場でお目にかかることを楽しみにしております!
石川滋