企画展「多摩ニュータウンノ色総集編」
開催日: 2025年11月12日 - 2026年05月31日

多摩ニュータウンは、カラフルなまちなんです!
風景は地域を特徴づけますが、建築物の形と色は重要な要素です。フランスのデザイナーのジャン・フィリップ・ランクロは、伝統的住宅の色彩には地域性があることに着目し、「色彩の地理学」という概念を提唱しました。色彩の地理学を広く解釈すると、多摩ニュータウンの集合住宅の色彩にも多摩ニュータウンらしさがあると考えられます。
2023年にパルテノン多摩市民学芸員・市民研究員メンバーで構成された多摩ニュータウン色彩調査隊を結成し、色彩調査を実施し、その成果を企画展「多摩ニュータウンノ色」で紹介しました。しかし一部の団地でしか調査ができていなかったため、今回は未調査の団地の色彩を調査し、成果を発表します。また、得られた成果をさまざまな切り口で考察し、多摩ニュータウンの風景を紐解きます。さらに、今回は多摩市とゆかりの深いアイスランドのレイキャビクの住宅の色についても市民学芸員企画「アイスランドノ色」で紹介します。
展示を機に、多摩ニュータウンの特徴やアイデンティティについて、多くの人に感じ、考えていただくきっかけになれば幸いです。
展示構成(内容は変更の可能性があります)
第1章 色のこと、街の色
色彩調査の成果を理解する上で基礎となる情報として、色彩とはどのようなものであるかや、建物の色彩、景観との調和などについて説明します。また、色彩調査のきっかけとなった「色彩の地理学」についても紹介します。
第2章 多摩ニュータウンノ色
色彩調査の結果から明らかになった建物のベースカラーやアクセントカラーについて、住区単位でまとめ、多摩市編と八王子市・稲城市編に分けて紹介します。
第3章 色から見た多摩ニュータウン
色彩調査の結果について、団地の入居年や設置者の違いなどから色彩にどのような違いがあるのかを考察します。また、修繕による色彩の変化など、多摩ニュータウンの団地の色彩について多角的に見ていきます。
第4章 アイスランドノ色 (市民学芸員企画)
アイスランドの首都・レイキャビクは、多摩ニュータウンとは地理的にも歴史的にも大きく異なりますが、どちらもニュータウンが広がっている共通点があります。レイキャビクの住宅の色彩について紹介し、多摩ニュータウンとの比較などからそれぞれの特徴を探ります。
チラシのダウンロードはこちらから
開催情報
会期:2025年11月12日(水)~2026年5月31日(日) 入場無料
時間:10:00~17:30
会場:2F ミュージアム
展示解説:①11月29日(土)、②2026年1月24日(土)、③3月21日(土)、④5月16日(土)
各14:00~15:00
開始時間までにミュージアム入口付近にお集まりください(事前申込不要)
担当学芸員が解説します。
関連イベント(内容は変更の可能性があります)
■関連講演会
近代建築史などが専門で、ドイツの集合住宅であるジードルンクを研究されている海老澤模奈人教授(東京工芸大学)を講師として招き、ジードルンクを中心に、集合住宅の色彩について話していただきます。
【日時】2026年2月1日(日)14時~16時
【講師】海老澤模奈人氏(東京工芸大学教授)
【参加費】1,000円 【定員】70名(予約制・抽選制)
【申込】申込フォームから。申込多数の場合は抽選
■多摩ニュータウンノ色まち歩きツアー(全5回を予定)
学芸員および実際に調査を行った色彩調査隊メンバーと一緒に多摩ニュータウン各地を歩き、解説とともに団地の色彩を現地で見て回ります。
【日時】未定(5回開催予定です。確定次第更新します)
【講師】パルテノン多摩学芸員、多摩ニュータウン色彩調査隊メンバー
【参加費】500円 【定員】25名(予約制・抽選制)
【申込】申込フォームから。申込多数の場合は抽選