企画展「多摩市百草・恋路稲荷神社の秘密」 ★【参加者募集中】関連講演会「正一位と稲荷信仰」「享保の新田開発と寺社」
開催日: 2024年11月13日 - 2025年06月08日


多摩市百草にある恋路稲荷神社は、創建年代は不明ながらも、旧百草村(現・日野市)の飛地に位置し、その草分け百姓らにより守られてきた神社と伝えられています。
社殿は東京都指定史跡・稲荷塚古墳の墳丘上に鎮座してきましたが、令和4年(2022)に今後の神社の維持管理と、稲荷塚古墳の保存と活用を考え、隣接地へ縮小移転をしました。社殿に伝来した多くの資料は多摩市教育委員会に寄贈されました。
これらの資料には、18世紀にあったとされる黄檗寺院・資福院や、倉沢(日野市)の修験・満蔵院の名が書かれた木札類なども含まれており、特に資福院に関してはかかわった僧侶を含め、新たな姿が浮かび上がってきました。
そこで本企画展では、多摩市教育委員会とパルテノン多摩が連携し、恋路稲荷神社伝来資料の紹介をおこない、さらに稲荷塚古墳周辺の調査で出土した遺物や、資福院等に関する関係資料を含め、現時点で明らかになったことを紹介します。
展示構成
1章 古墳の上にあった神社
恋路稲荷神社が長らく鎮座してきた古墳・稲荷塚古墳や、周辺の調査により見つかった出土物などについて紹介します。
2章 恋路稲荷神社の伝来資料
恋路稲荷神社に伝来した資料には、祠や木札のほか、国分寺の俳諧宗匠・宝雪庵可尊が判者となった俳諧の奉献額や、鰐口、共有膳椀など様々な資料がありました。これらの資料を紹介します。
3章 伝来資料から判明したこと~黄檗寺院「資福院」と修験「満蔵院」~
伝来資料の木札や近年の調査成果により、18世紀の黄檗寺院「資福院」像がより明らかになり、後年の修験「満蔵院」とのかかわりも確認できました。現段階までに明らかになったことを紹介します。
開催情報
会期:2024年11月13日(水)~2025年6月8日(日) 入場無料
時間:10:00~17:30
会場:2F ミュージアム
展示図録の販売を開始しました!(2/1~)オンラインでもご購入いただけます!
関連企画
学芸員による展示解説
日程:12/8(日) 、1/12(日)、 2/8(土)、 3/2(日)、4/6(日)、5/11(日) 、 6/1(日)
時間:すべて13時30分~(30分程度)
参加費:無料
申込:不要・直接会場へお越しください。
関連講演会①「南関東の共有膳椀について」(2月2日(日)午後)
講師:神かほり(神奈川大学日本常民文化研究所客員研究員)
日程:2025年2 月2 日(日)14 時~16 時
会場:パルテノン多摩4階 会議室3・4
参加費:500円
定員:40名(申込多数の場合は抽選)
お申込み:パルテノン多摩WEB申込フォームより(1/17(金)締め切り)【申込終了】
関連講演会②「正一位と稲荷信仰」(3月15日(土)午後)
講師:榎本直樹(埼玉大学非常勤講師)
日程:3 月15 日(土)14 時~ 16 時
会場:パルテノン多摩2階 オープンスタジオ
参加費:500円
定員:60名(申込多数の場合は抽選)
お申込み:パルテノン多摩WEB申込フォームより(2/21(金)締め切り)★受付中
関連講演会③「享保の新田開発と寺社―黄檗宗の例を中心に―」(3月22日(土)午前)
講師:菅野洋介(駒澤大学文学部歴史学科准教授)
日程:3 月22 日(土)10 時~ 12 時
会場:パルテノン多摩4階 会議室1
参加費:500円
定員:60名(申込多数の場合は抽選)
お申込み:パルテノン多摩WEB申込フォームより(2/28(金)締め切り)★受付中