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残席僅少

Salon Concert #110

サロン・コンサート#110 「大公」トリオ 〜石田泰尚+山本裕康+諸田由里子〜

理性的で緻密に構築された音楽の中で、朗々と歌い上げ、生きる喜びを熱く語りかけるショスタコーヴィチと「大公」。新しい息吹を感ぜずにはいられないトリオの奏でる名曲二題。


開催日
2009年07月04日 (土)
時間
開場14:30 開演15:00
場所
小ホール
料金
アテナ会員 ¥3,500 <残席僅少>
一般 ¥4,000 <残席僅少>
学生(限定30席) ¥2,000※チケットパルテノン及びオンラインチケットでのみお取扱いをいたします。
[全席指定] ※未就学児入場不可
チケット
取り扱い
主催
主催:
財団法人多摩市文化振興財団


photo
山本裕康
(C)Musician's Party

<出演>石田泰尚(Vn)/山本裕康(Vc)/諸田由里子(Pf)
<曲目>
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調 作品97「大公」
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 作品67
<アンコール曲>
シューマン:トロイメライ(組曲「子供の情景」より)
クライスラー:ウィーン小行進曲

《パルテノン》に満たす、最高のピアノトリオの響き
山本裕康(チェリスト)


今秋、僕は某アンサンブルの一員としてギリシャに行くことになった。ギリシャ初体験のメンバーみんなで話すうちに「パルテノン神殿は絶対に行こう」ということになったのだが、誰もその景観を頭に浮かべる事は出来なかった。しかし、全員《パルテノン》という名前だけは知っていた。僕らが学生の時に出現した「パルテノン多摩」で、瞬く間にDNAに組み込まれたのだ。
 その「パルテノン多摩」のお膝元で生まれ育ち、未だにそこを根城に全国で活躍する石田泰尚は、神奈川フィルにおいては僕の同僚でもある。彼とはデュオを初め、様々な室内楽をやってきたが、彼は昔からピアノトリオをやりたいと熱望していた。そして数年前、諸田由里子を迎えて、チャイコフスキーの「偉大なる芸術家の為に」という作品で、念願のピアノトリオが実現した。以来このメンバーでは何度も演奏会をやらせてもらっている。
 今回曲目を決めるにあたり、3人が絶対に「これだけはやりたい」と意見が一致した曲がショスターコーヴィチのトリオ。このメンバーでの十八番になりつつある曲。閉塞感や怒り、哀しみさえ覚える今の日本において、これほどの強いメッセージを持った曲はあまりない。多分バブルまっただ中ではこの曲は意味がなかったとさえ思う。今だからこそこの曲を弾きたい。
 演奏家は依頼されるか、自主的にコンサートを赤字覚悟で開くかしか演奏する機会はない。我々のピアノトリオも幸いにしてパルテノン多摩から依頼を頂き、今回演奏ができる。ベートーヴェンと当時の「大公」との関係に似ている。我々にとっての「大公」はパルテノン多摩であるという事は言うまでも無く、今までよく演奏してきた「偉大なる〜」では無く、今回は感謝の気持ちを込めて「大公」を選ばせて頂いた。
 音楽家なら誰でも知っている《パルテノン》という名前に一生に一度は感謝しなきゃと思う。そして最大の恩返しはこのホールに最高のピアノトリオの響きを満たす事だと思っている。それがこのメンバーだと出来る自信がある。
 




photo
諸田由里子

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石田泰尚
(C)Musician's Party
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