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→終了した公演
終了
残席僅少
理性的で緻密に構築された音楽の中で、朗々と歌い上げ、生きる喜びを熱く語りかけるショスタコーヴィチと「大公」。新しい息吹を感ぜずにはいられないトリオの奏でる名曲二題。
<出演>石田泰尚(Vn)/山本裕康(Vc)/諸田由里子(Pf) <曲目> ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調 作品97「大公」 ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 作品67 <アンコール曲>シューマン:トロイメライ(組曲「子供の情景」より)クライスラー:ウィーン小行進曲 《パルテノン》に満たす、最高のピアノトリオの響き 山本裕康(チェリスト) 今秋、僕は某アンサンブルの一員としてギリシャに行くことになった。ギリシャ初体験のメンバーみんなで話すうちに「パルテノン神殿は絶対に行こう」ということになったのだが、誰もその景観を頭に浮かべる事は出来なかった。しかし、全員《パルテノン》という名前だけは知っていた。僕らが学生の時に出現した「パルテノン多摩」で、瞬く間にDNAに組み込まれたのだ。 その「パルテノン多摩」のお膝元で生まれ育ち、未だにそこを根城に全国で活躍する石田泰尚は、神奈川フィルにおいては僕の同僚でもある。彼とはデュオを初め、様々な室内楽をやってきたが、彼は昔からピアノトリオをやりたいと熱望していた。そして数年前、諸田由里子を迎えて、チャイコフスキーの「偉大なる芸術家の為に」という作品で、念願のピアノトリオが実現した。以来このメンバーでは何度も演奏会をやらせてもらっている。 今回曲目を決めるにあたり、3人が絶対に「これだけはやりたい」と意見が一致した曲がショスターコーヴィチのトリオ。このメンバーでの十八番になりつつある曲。閉塞感や怒り、哀しみさえ覚える今の日本において、これほどの強いメッセージを持った曲はあまりない。多分バブルまっただ中ではこの曲は意味がなかったとさえ思う。今だからこそこの曲を弾きたい。 演奏家は依頼されるか、自主的にコンサートを赤字覚悟で開くかしか演奏する機会はない。我々のピアノトリオも幸いにしてパルテノン多摩から依頼を頂き、今回演奏ができる。ベートーヴェンと当時の「大公」との関係に似ている。我々にとっての「大公」はパルテノン多摩であるという事は言うまでも無く、今までよく演奏してきた「偉大なる〜」では無く、今回は感謝の気持ちを込めて「大公」を選ばせて頂いた。 音楽家なら誰でも知っている《パルテノン》という名前に一生に一度は感謝しなきゃと思う。そして最大の恩返しはこのホールに最高のピアノトリオの響きを満たす事だと思っている。それがこのメンバーだと出来る自信がある。
<出演>石田泰尚(Vn)/山本裕康(Vc)/諸田由里子(Pf)
<曲目>
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調 作品97「大公」
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 作品67
<アンコール曲>
シューマン:トロイメライ(組曲「子供の情景」より)
クライスラー:ウィーン小行進曲
《パルテノン》に満たす、最高のピアノトリオの響き
山本裕康(チェリスト)
今秋、僕は某アンサンブルの一員としてギリシャに行くことになった。ギリシャ初体験のメンバーみんなで話すうちに「パルテノン神殿は絶対に行こう」ということになったのだが、誰もその景観を頭に浮かべる事は出来なかった。しかし、全員《パルテノン》という名前だけは知っていた。僕らが学生の時に出現した「パルテノン多摩」で、瞬く間にDNAに組み込まれたのだ。
その「パルテノン多摩」のお膝元で生まれ育ち、未だにそこを根城に全国で活躍する石田泰尚は、神奈川フィルにおいては僕の同僚でもある。彼とはデュオを初め、様々な室内楽をやってきたが、彼は昔からピアノトリオをやりたいと熱望していた。そして数年前、諸田由里子を迎えて、チャイコフスキーの「偉大なる芸術家の為に」という作品で、念願のピアノトリオが実現した。以来このメンバーでは何度も演奏会をやらせてもらっている。
今回曲目を決めるにあたり、3人が絶対に「これだけはやりたい」と意見が一致した曲がショスターコーヴィチのトリオ。このメンバーでの十八番になりつつある曲。閉塞感や怒り、哀しみさえ覚える今の日本において、これほどの強いメッセージを持った曲はあまりない。多分バブルまっただ中ではこの曲は意味がなかったとさえ思う。今だからこそこの曲を弾きたい。
演奏家は依頼されるか、自主的にコンサートを赤字覚悟で開くかしか演奏する機会はない。我々のピアノトリオも幸いにしてパルテノン多摩から依頼を頂き、今回演奏ができる。ベートーヴェンと当時の「大公」との関係に似ている。我々にとっての「大公」はパルテノン多摩であるという事は言うまでも無く、今までよく演奏してきた「偉大なる〜」では無く、今回は感謝の気持ちを込めて「大公」を選ばせて頂いた。
音楽家なら誰でも知っている《パルテノン》という名前に一生に一度は感謝しなきゃと思う。そして最大の恩返しはこのホールに最高のピアノトリオの響きを満たす事だと思っている。それがこのメンバーだと出来る自信がある。